第6章:虎之助の協力

第6章:虎之助の協力 推しが消えた

作者:桜めっと

ある日、ハヤトは虎之助にメッセージを送った。

ハヤト:「虎之助、話があるんだけど…ネネコに届いた脅迫文を確認する方法、何か思いつかないかな?」

虎之助はすぐにメッセージを返してきた。

虎之助:「ごめん。わからない。ネネコからそういう話を聞いたことがないんだ。相談して欲しかったけど…」

ハヤト:「ネネコと直接連絡を取ってたのは虎之助だけなんだよ。どうにかして脅迫文を読む方法はないかな?」

虎之助:「そういえば、1回だけネネコに頼まれて彼女のメールにログインしたことがある」

ハヤト:「本当?どうして!」

虎之助:「確か、ネネコが配信中に、配信プラットフォームから不正アクセスの警告メールが届いたんだよ。自分じゃ確認できないし、そういう類のことはよくわからないから、ログインしてメールを確認してほしいって一言お願いされて。不正アクセスだとすぐに対応しないと配信できなくなる可能性があって。だからその時にパスワードを教えられたんだけど…今でも覚えてると思う」

ハヤト:「それだ!もしそのメールアカウントにまだログインできれば、脅迫文の詳細を確認できるかもしれない!」

ハヤトと虎之助は、すぐにネネコのメールアカウントにログインする準備を始めた。虎之助は以前教えられたパスワードを入力し、しばらく待った後、アカウントにログインできたことを確認した。

「ログインできたよ。ハヤト、これがネネコのメール」と、虎之助はビデオ通話でパソコン画面をハヤトに見せた。

ハヤトと虎之助は、まず脅迫文がどこにあるか探し始めた。メールフォルダを確認すると、最近の受信メールの中に「件名が不審なメール」が見つかった。

「これが脅迫文か…」虎之助は、そのメールを慎重に開いた。メールの内容は簡潔だったが、十分に脅威的だった。

「お前の正体を知っている。配信をやめなければ、すべてを暴露する――」

内容は予想通りのものだったが、ハヤトが注目したのはメールのヘッダー情報だった。そこには、メールの送信元IPアドレスが記載されているはずだ。虎之助がヘッダー情報を開き、送信元のIPアドレスを見つけた。

「これだ!送信元IPアドレスが分かれば、犯人がどこからメールを送ったか特定できるはずだ!」とハヤトは興奮気味に言った。

「でも、このIPアドレスが誰のものか、どうやって確認するの?私たち一般人だし…警察に相談しない限り特定は無理だよ。今こうしてネネコのメールに不正アクセスした立場でとても相談できない…」と、虎之助が疑問を投げかける。

ハヤトは少し考えたが、答えはすぐに出た。「虎之助。協力して欲しいんだ」

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