第4章:「ネネコクラブ」の会話

第4章:「ネネコクラブ」の会話 推しが消えた

作者:桜めっと

オフ会の翌日、ネネコの失踪について探ることを決めた「ネネコクラブ」のメンバーたちは、グループトークで引き続きやり取りをしていた。

ネネコの突然の失踪に対して皆が不安を感じていたが、誰もが真相を掴めないままでいた。そんな中、ハヤトは軽い冗談を交えてメッセージを送った。

ハヤト:「昨日はみんな集まってくれてありがとう!オフ会は楽しかったけど、やっぱりネネコの失踪は気になるよね」

あみにゃん:「うん、ネネコが脅迫文をもらってたって話もあったし、それが関係してるのかな…」

チェリー:「脅迫文なんて、普通じゃ考えられないですよ。ネネコがそんなことに巻き込まれるなんて…」

ハヤト:「…もしかして、この中にネネコの失踪に関わってる人がいたりして(笑)」

ハヤトが冗談半分に放った言葉に、スムーズだった会話が一旦止まり、静寂が訪れた。沈黙を打ち破ったのは、一際コミュ力が高い神だった。

神:「おいおい、冗談キツいぞ(笑)。俺たちがそんなことするわけないだろ」

虎之助:「ハヤト、さすがにそれはないよ。ネネコが急に消えた理由を私たちも知りたいし、みんな心配してる」

神:「でも…脅迫文が原因なら、ただのファンとは思えないよな。ネネコに対して相当執着している人物…そう考えたら、ネネコの熱烈なファンの中にいたとしても不思議じゃないのかもしれないな」

虎之助:「神までやめてよー。でもネネコからのメールの返信がぱったりなくなったことは、ずっと気になってるんだ。編集の相談なんかで連絡した時、いつもすぐに返信してくれてたのに…」

あみにゃん:「虎ちゃん、結構いっぱいネネコの切り抜き動画作ってたもんね。そんなに仲良くしてたのに、急に連絡がつかなくなるなんておかしいよ…」

チェリー:「誰にも相談できなかったんでしょうか。ネネコ…」

虎之助:「そうだとしたら余計に心配だよ。ずっと応援してたし、配信もサポートしてたから…もっと私がネネコの変化に気づいてあげてたら…」

神:「ネネコが俺たちに相談してくれてたら、もっと早く対処できたかもしれないな。脅迫文の内容がどうだったのか、詳しく知りたいところだ」

ハヤト:「そうだね。脅迫文が届いたことが失踪の原因なら、それが鍵になるかもしれない。誰が送ったのか、はっきりさせなきゃ」

あみにゃん:「でも…ネネコって人気者でしょ?ネネコに注目してる人なんていっぱいいるよ?」

チェリー:「そうですね…

僕たちにできることは、静かにネネコの帰りを待つことだけなのかもしれません」

あみにゃん:「ネネコは目立つから…。もしかしたらネネコじゃなくて、ネネコと仲良くしてた虎ちゃんがファンの人に狙われてた可能性だってあると思う」

虎之助:「…確かに、配信以外のネネコはどんな感じなのかとか、個人的に連絡できるのは羨ましいとか、言われたことはあるけど…。でも、嫌がらせを受けたことはないよ」

神:「嫌がらせをするような人が同じファンの中に、ましてやこの中にいるなんて考えたくもないな」

ハヤト:「でも、可能性はゼロじゃないんだ…」

ハヤトは、メンバーのやり取りを見ながら、一人一人の言葉に微妙な違和感を感じ始めていた。

誰もが表面では心配しているように見えるが、その裏にはそれぞれ何かを隠しているようにも感じた。

「もしかしたら、本当にこの中にネネコに脅迫文を送った犯人がいるのかもしれない…」

※このサイトに掲載されている物語はすべてフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。
This is a work of fiction. Names, characters, businesses, places, events and incidents are either the products of the author’s imagination or used in a fictitious manner. Any resemblance to actual persons, living or dead, or actual events is purely coincidental.

※当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製を固く禁じます。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.

推しが消えた
kuroyomuをフォローする
黒猫は月を読む(Web小説サイト)